興奮や緊張を司る交感神経の暴走で、胃潰瘍、心臓疾患や血管疾患、癌等を発症
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「交感神経の暴走」
実は・・・
実はこの暴走こそが、不眠を始めとした、
「質の高い睡眠が取れない状態」
が発生してしまう根本原因なのです!!
交感神経が暴走してしまうと・・・?
「交感神経」・・・「興奮や緊張、活動」を司る、
いわば「動」の働きをする神経。
こちら心身共に、いわゆる「闘争状態」に
ある時に非常に役立ちます。
有史以前、まだ人類が野原で暮らしていた頃、
その身は常に獰猛な肉食獣達からの
猛威にさらされていました。
肉食獣に襲われた場合、当然「戦うか逃げる」か、
の選択をする必要がありますが、
(これをファイトオアフライト反応と呼びます)
その際、心身ともに極度の緊張状態にさらされ、
心拍数・血圧、血糖値が上昇し、
筋力や瞬発力が増大します。
また、脳の働きもフル回転させる必要があるため
新鮮な酸素を脳に供給すべく、気管支拡張が起こり、
呼吸が早く浅くなります。
・・・以上が「交感神経の緊張」と呼ばれる状態です。
さてさて、この交感神経の緊張状態、確かに
猛獣に襲われた時等の緊急事態には
非常に役立ちます。
ボサっとしていたら一瞬にして
食い殺されますからね・・・
しかしながら、この「交感神経の緊張」が
頻繁に起こるとどうなるのか?
結論。
なかなかまずい事になります。
「交感神経の緊張」が頻繁に起こってしまう、
つまり「交感神経の暴走状態」に陥ると・・・
心拍数は高くなり、1分間あたりの呼吸数も多くなり、
血圧が上昇し(いわゆる高血圧)、内臓の各種働きが
弱まります。
例えば、わりとポピュラーではあるがやっかいな
神経性疾患、
「胃潰瘍」
が起こるメカニズムをみてみますと、
まず、交感神経支配下にある胃の血管が収縮し、
胃粘膜への血流が悪くなり、粘膜がダメージを受けます。
さらに、交感神経の緊張が進むと、副腎皮質から
大量のホルモンが分泌され、胃液の分泌量増加と、
胃粘膜の粘液の生産・分泌の低下が引き起こされます。
胃液は食べ物を消化するための強力な「酸」であり、
胃粘膜が正常に分泌されていればこの酸から
胃壁を守ってくれますが、上記理由で胃粘膜に
ダイレクトにダメージを受けまくった結果・・・
「胃潰瘍」となってしまうわけです。
また、心臓疾患や血管疾患、癌等も、交感神経の暴走と
関係があると言われています。
そして以上のみに留まらず、交感神経の暴走は、
人間の身体を守る、いわゆる
にも多大なる悪影響を及ぼしてしまいます。
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