脳疲労(中枢性疲労)

脳そのものが主体となって感じる疲労です。

「脳」と言うからには一見何か精神的なストレス「心の疲れ」の蓄積によって疲労が引きこされるのかと思われがちです。

しかし、実は過労や睡眠不足等の肉体的疲労も、結局は脳にも負担がかかる事になるので、肉体的・精神的双方のストレスによって引き起こされる疲労と言えます。

 

 

以下、「脳の疲れ」、中枢性疲労の特徴をご説明致します。

 

●肉体的疲労に比べ、脳疲労は実感しにくい。
あるいは実感するまで時間がかかってしまう。

⇒全速力で走ったり、重い荷物を持ったりすれば、言うまでもなくハァハァしてしまい、すぐに疲労感を感じる事ができますが、脳疲労の場合は一部の例外を除き、「じょじょに蓄積」していくタイプの疲労です。

これをわかりやすい現象でたとえますと、「自分の部屋の整理整頓に無頓着で、散らかっていても平気」と言う方がいたとしましょう。

その方がある日、帰宅してドアを空けて部屋の電気を点けた瞬間、部屋中ひっくり返したかのように散らかっていたとしたら・・・

当然驚きと共に片付けますよね。(何故いきなり散らかってしまっていたかと言う原因に関してはここでは触れません)

 

しかしそうではなく、1年くらい時間をかけてゆっくりとしたペースで散らかっていき、上記状態になったとしたら、どうでしょうか?

時間をかけてゆっくりちらかっていったがために、「これが普通の状態」と言う認識になり、緊急に対処する必要性は感じないのではないでしょうか。

 

脳疲労はこれに非常に近い疲労です。

 

●脳神経細胞の働きの低下や、脳神経伝達物質の分泌障害

⇒集中力、思考力の低下や、免疫・ホルモンバランスの異常等、様々な悪影響が出てしまいます。


●過労死や重度のうつ(鬱)、最悪の場合自殺といった事態にまで進んでしまう事もあります。

 

とにかく、「気づきにくい」と言うのが一番怖いので、もしも異常を感じられたならば医療機関を受信される等、早めの対処を心がける事が肝要です。

 

 

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