加齢による疲労~予備能力について~その2、疲労困憊状態からの回復度合いの差
「普段発揮しているパフォーマンス」と「最大パフォーマンス」の差分を「予備能力」と呼ぶ・・・
差分が少なければ、予備能力が高く、多ければ低いと言う事になります。
ではこれが何故加齢による疲労に関係しているのか?
まず、予備能力が高い状態を考えてみましょう。
「普段のパフォーマンス」と「最大パフォーマンス」の出力の差が少ない場合、予備能力が高い状態であると言えますね。
例えば野山を駆け巡る小学生達(今どきあまり見かけないかもしれませんが・・・)を見てみましょう。
それはもう全力で走りまわります。
互いに追いかけ合いっこしまくります。
当然疲れて「ハァハァ」となるわけですが、ちょっと座り込んだと思ったらすぐまたおもむろに立ち上がってキャッキャッし始める・・・
その光景を例えば祖父母夫婦が見て「元気がいいねぇ・・・」と目を細める。
では何故疲労困憊な状態から、またすぐに立ち上がって走り回れるようになるのかと言うと、[tip]「普段のパフォーマンス」と「最大パフォーマンス」の出力の差が少ないから[/tip]ですね。
つまりすぐに疲労回復できる、電化製品でたとえると、すぐに充電が完了する、と言ったところでしょうか。
しかしこれを80代の高齢者が同じようにするとどうなる事でしょうか?
ヘタをすれば心臓麻痺を起して、突然死してしまう可能性がありますね。
つまり「普段のパフォーマンス」と「最大パフォーマンス」の出力の差が大きすぎると言うわけです。
加齢によって普段のパフォーマンスがどんどん下がっていくと・・・?
残念ながら加齢していくと言う事は、身体が衰えていくと言う事ですので、普段のパフォーマンスがどんどん下がっていきます。
下がっていくと当然ギャップによって、最大パフォーマンスを発揮する時により疲労を強く感じる事になってしまい、何をやるにもヘタってしまうわけですね。
野山を駆け巡る子ども達とはまったく逆の状態になってしまうと。
従って、できるだけ加齢による普段のパフォーマンスの低下を防がなければならないわけですが、どのように防げばいいのかは、疲労回復の項でレクチャーさせていただきますね。
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